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500VCのジャンパSW

 PCのスピードアップは留まることを知りません。今年の始めに300MHzであったPentiumUのCPUは、450MHzで動作するものが現れています。半年で1.5倍のスピードアップということになります。

 PCをお使いの皆さんは、自分のパソコンをもっと速いCPUで快適に使いたいという気持ちがあるとおもいます。そんな人のためにクロックアップという技があります。

 同じ時期に発売されているPentiumなのにクロックが違うのはなぜか? それは、メーカー側がその周波数での動作を確認したか、しなかったかの違いと言われています。動作を確認する工程にかかる費用が上乗せされるためにクロックの速いCPUは高価になります。リンゴ農家がリンゴの傷や形で選別するのに似てますね。あなたのPCのCPUもひょっとしたら選別の工程がなかっただけで、高価なCPUと同じ潜在能力があるのかもしれないのです。

 私がクロックアップと出会ったのは、PC9801の時代にMS-DOSからWindows3.1へ移行した時でした。基板上に半田付けされていたintel 386SXのCPUをはがしてCyrixというメーカーのCPUを載せて、クロックアップを実行しました。結果、16MHzであったクロックが50MHzになりました。この時の感動が忘れられず、PCを見るとクロックアップをしたくてうずうずしてしまいます。

 私が成功したクロックアップの例を紹介します。

 ◆会社で忘れられていたFLORA 500VC (Pentium75MHz)の場合
Pentium75MHzの場合、同時期に90MHz,100MHzの物が市販されています。100MHzで動作させましょう。
CPUの載っている基板(マザーボード)上に50,60,66という数字の書いてあるジャンパSWを探しましょう。この数値はCPUに供給される外部クロック周波数です。Pentium75MHzは、外部から供給される50MHzのクロックを内部で1.5倍して75MHzで動いています。ジャンパSWの位置を66MHz変えるだけで66×1.5=100MHz動作が可能です。

 ◆自宅の格安パソコン(MMX Pentium166MHz)の場合
MMX Pentium166MHzの場合、同時期に200MHzの物が市販されています。200MHzで動作させましょう。
MMX Pentiumは、CPU内部で何倍のクロック周波数で動作させるかを外部から設定できます。マザーボード上の設定用のジャンパSWを探します。それを2.5倍から3倍に変えます。外部クロックが66MHzであれば、66×3≒200MHz動作が可能です。

 ◆会社の最新PC(Celelon 300A)の場合
Celelon 300Aの場合、同時期にPentiumU450MHzがあります。450MHzまで動作するのでは?(未確認)
Celelon 300Aの場合、外部クロックは66MHzでCPU内部でクロックを4.5倍して動いています。私の使っているPCのマザーボードは、外部クロックを83MHzに設定できました。83×4.5≒375MHzで動作しています。

 クロックアップは、メーカーの保証外でCPUを動作させることになりますので、各自の責任で作業してくださいね。



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